コロナ+モチベーション低下=文化の崩壊 そして新しい文化の始まり

コロナの影響で、モチベーションが低下した?

緊急事態宣言措置も解除され、少しずつ人出も多くなり
久しぶりのお出かけや、お友達、親戚の人達に出会った人達も多いのかも知れない。

 

  • そこで、目にし、耳にしたことは
  • どうなるんだろうね、これから?
  • モチベ―ションダダ下がりぃ~~~。
  • 〇〇ちゃん、せっかく大学に入ったのにもうやめるみたい・・・
  • やる気なくしたんだって!!
  • だって、学校に行き始めたのはこの9月からよ!

文化の日を中心に行楽の秋。久しぶりの顔見知りとのお出かけでも
コロナ禍からの影響で、周辺に大きな変化が起こっていることが
話題に上りますよね。

 

でも、こうして会えて、よかったぁ~~~

 

まずは私自身のご紹介から、

私の専門は、Transactional Analysis(トランザクショナル・アナリシス)という
1950年代にアメリカから日本に紹介された心理学の一つで、
『個人・組織が変化・成長するための役立つシステマチックな心理学』です。

通常「TA(ティ・エイ)」と呼び、社会人、学生対象の研修や、
企業研修、国際TA協会が認める国際資格取得をサポートしたり、
TAハッピーカードの普及といったことを生業としています。

そして私は、International Transactional Analysis Association:ITAA 国際TA協会
という組織で、教育分野の教授メンバー(トレーナー)として
TAの普及と有資格者育成の活動をしています。

 

 

TAと交流分析

日本に入ってきたときに、Transactional Analysisを邦訳して
「交流分析」と訳され、日本の考えに沿うように紹介されて今に至っています。
TAと紹介されるよりは交流分析と紹介される方がなじみ深い方が圧倒的に
多いと思います。

今日はTAと交流分析の違いについてはこれぐらいにしておきます。
また、どこかの時点でご紹介しますね。

 

 

「文化」とは、

TAを創案したEric Berne博士は、彼の著書
The Structure and Dynamics of the Organizations and Groups, 1963で、
「組織文化」というくだりでこう述べています。

 

組織文化は、その組織の人格構造として考えると取り扱いしやすい概念です。
人格構造とは、TAや交流分析でおなじみの「自我状態」(パーナリティ)を表します。

組織文化は、

P(Parent・親)・・・判断基準

A(Adult:成人)・・・現状把握と次への行動(問題解決)

C(Child:子ども)・・仲間意識や忠実さ、わくわく感やモチベーション

の3つのパートから成り立つと考え、
Pは、その組織内での推奨される価値観や判断基準に触れ
Aは、その組織の仕事を進める際の行動パターンを学び、
Cは、その組織特有の関わり方や言語、感情表現の取り扱い方等がある。

組織それぞれが持つ歴史的背景から培ってきた文化を持っているということです。

 

これは、「国」という組織で見てみると「日本」は日本文化を持ち、
その他外国はその国特有の文化が存在します。

デパートで例えば、三越と阪急ではそれぞれ異なる文化が存在し、
また、同じデパートでも立地の文化に合わせて、本店とは異なる文化も生まれます。

同じ飲食店でもA店とB店では異なります。

 

 

文化に浸ることで、安心・安全を手に入れる。

私達は、異なる文化圏に入ると、
自然にその場の文化に合わせようとする傾向があります。

例えば、高級フレンチレストランに行く時と、にぎやかな居酒屋では、
注文の仕方、食べ方、おしゃべりの仕方まで
変化することを経験したことがあると思います。

その場の文化を読み取ることで
その場での行動基準や、考え方、振舞い方や気持ちの表し方までもが変化し、
その結果、周囲となじみ、相互に受け入れ、
安心、安全を手に入れることができます。・・・居場所を感じます。

コロナ禍で、私達が求めていた「文化」に浸る機会を失った。

職場や、学校などのあるグループや組織の中にいる間、
私達はそれぞれの文化というある種バルーンのような空間の中にいると想像してみましょう。
そのバルーンの中で、過ごすにはある種の決まり事に従う必要性があります。

それら決まり事を守っていればある程度の自分の居場所は確保することが可能です。
それがストレスになるときも多々あります。ある種の縛りでもあるからです。

そのバルーンの中のあるべきものと、
自分自身の価値観とあまりにもかけ離れている場合は、
安心どころではなく、ストレスや危険すら感じる場面があるかもしれません。

そんな場合は、そこから撤退する勇気も必要です。
そこは自分の居場所ではなかったのですから。

 

文化は言語だけでなく、非言語でつくられていく

文化は、言語や、振る舞い、成果などのように聞こえるもの、目に見えるものだけではなく
五感すべてからの情報で成り立っています。

また、自分自身の価値観と微妙に反応し合うので、
普段のちょっとした会話や、動き、微妙な違いで
文化が変化、伝達されていきます。

 

 

コロナ禍のオンライン化で文化を継承する機会を失いました!

 

私のオンラインの講座では、あえて当日のテーマや課題以外のことを
参加者全員にお話していただく時間を持ったり、
画面上の表情や姿勢の少しの変化を言語化したりする工夫をしています。

それでも実際の対面時での情報量とは大違いだとは思いますが。

今までの職場や学校等人が集まる場所に存在していた文化はある意味崩壊したのです。

オンライン化で、今までの場所でのストレスは軽減されたと感じる方も多いと思います。

あの頃の会社の文化は崩壊しました。
元に戻ることはほぼ無いでしょう。

同時に、自分が居場所と感じていたところからの情報が激減し、
オンライン上での「文化」がくみ取れずに新しいストレスになってきたのです。
居場所がなくなった感じてらっしゃる状況かも知れません。

オンライン上では、それなりの新しい「文化」が生まれているのに
今までと同じ文化を追い求め、ストレスに感じている。

 

自分が所属している職場や学校でのモチベーションを失っていく現状

自分がおかれている場所の判断基準や振舞い方、
使われる言葉や感情の表せる範囲などが
以前と異なる場所では、緊張が生まれるのは当然です。
そんな場所では、自分の意見や気持ちを伝えることは難しく、
やる気なんて起こりませんよね!

モチベーションを挙げろ。維持する!なんて無理、無理、無理!!!

 

それって、
フランスが全く分からない私が一人で、
フランスに旅行で行ったとしたら、
もう空港から市内に向かう間に
この旅行を選んだ自分を後悔し始めるのと同じです。

フランス語もわからないし、フランス文化は日本のそれと違うのですから・・・。

 

 

モチベーションを上げるには!

フランスで何をしたいかが明確だったら
どんなことをしても、その場に行けるように頑張ると思います!!!

 

そうなんです。
モチベーションを上げるには、
自分はどうなりたいか!・・・自分の未来を持つことが大切なのです。

・フランスのルーブル美術館のモナリザと、サモトラケのニケの翼をみる
・パリのオシャレなエリア、サンジェルマン・デ・プレで有名カフェ・ド・フロールに行く
などなど、

明瞭な目的、目標があれば
何とかそれらを手に入れるために頑張れる私達が存在します。

 

 

バックキャスティング法

手に入れたい成果を明確にし、

現在の自分のできる・できないを基準に考えるのではなく、
手に入れるために何をするのかを考え、行動するやり方です。

2022年の今頃、何をしていたいですか?

今までは、ある文化(バルーン)の中にいるとその中で、
何かできることが見つかったり、仲間と一緒に成し遂げたりが
できた時代でした。

これからは、

自分の意思、価値観や大切にすること、わくわくすることを
手に入れるために、実現化するために
自分から動き始める時代かもしれません。

 

今の自分が作り出す未来は何か?
今から自分の未来を創造する。

そんな楽しみ、とてつもない冒険になるかもしれませんが、
コロナ禍が作り出した私達へのチャンスとチャレンジの
新しい「文化」かもしれません。

もちろん、ひとりではできないことも多いです。
自分の未来を、仲間の未来と重ね合わせあいながら
上向きスパイラルを仲間と一緒に
グングン巻き上げていく体験は面白いかもしれません。

 

新しい自分たちの文化創造になるかもです。

 

そんなことをお手伝いできる講座があります。

TAメンター養成コース 2022年2月12日開講

詳しくは、

TAメンター養成コース - TAハッピーカード・ワンデーワークショップ

 

あべともこ

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