大谷翔平の記者会見から学ぶ心理学「落ち込むことも含めていい一年でした」

こんにちは、人間関係の心理学、TA心理学のあべともこです。
本日は、先日11月15日のメジャーリーガー選手の大谷翔平の記者会見からです。
この記者会見では、日本に戻ってきた大谷選手が記者会見で、「落ち込むことも含めていい一年でした」という言葉に心理学の観点から注目してみたいと思います。

【大谷翔平の記者会見から学ぶ心理学】「落ち込むことも含めていい一年でした」

●「落ち込むことも含めいい一年」どうすれば、そんなことが言えるの?

そんなこと、
人生を卓越(群を抜いて優れること)できる人だけが言えることだよ!
って言っちゃったら身も蓋もないですよね。

大谷翔平選手もそう言われるは彼の本意ではないでは?

まずは、「そんなことが言える???」
「言えるといいな」でも構いません。
「言ってみたい!」
とかなんとか、
自分の思考パターンを変えることから始まります。

そう、今このブログを読んでくださっているこの瞬間に
そんなこと言ってみたいなとか、
今までと違った考えや気持ちなるところから始まると嬉しいですね。

【大谷翔平の記者会見から学ぶ心理学】きっかけ!そのきっかけをつかむかどうかです!

今回の大谷翔平選手が、
日本記者クラブでのインタビューで話されたことを
テレビやSNS,友人たちの話の中で聞かれたとしても、
この言葉を見聞きしたその瞬間に
自分もやってみたい!
自分も言ってみたい!と思うことから
新しい人生は始まります。

それが、きっかけをつかんだ瞬間です!

誰かの言葉に感動し
自分も!!!と、思うところから始まります。

私達が幼い頃、テレビで見たすんごい人達、
あんな風になりたい憧れの人達と、
慣れなかった人たちの違いは、
その想いを貫いたかどうかです。

「あんなふうになりたい」を実現した人たちを
私たちはテレビで見ることが多いと思います。
そうでない人もたくさん知っています。

誰かに出会う。それはときおり書籍や、映画の時もあります。
誰かに出会った時の閃き(ひらめき)を一生かけて育てるかどうかです。

あんな風になりたい!から始まります。

【大谷翔平の記者会見から学ぶ心理学】落ち込んだら、どうすれば這い上がれるの?

まずは、やってしまったこと、
経験したことは消せない
ということを受け入れることから始まります。

過去と他人は変えられない。

いつも思うことですが、
自分自身が、「~~しよう」「~~~する」と決めても、
どれくらいの人がその「決意」を具現化できるかです。

現実は、さっき決めたことすら
もう忘れてしまっているってことも私達はたくさん経験しています( ;∀;)

自分自身の経験を振り返っても納得されることだと思います。。

自分のことも変えられないのに他人は変えられるわけがありませんね。

過去も変えられません。

じゃ、今の自分はもう変えられない!ってこと???
過去は変えられませんが、
未来は変えるというより、創造できます!

大谷翔平選手がまさにそれです。
自分が本当に決めて、それを手に入れるまで継続し続けて実現する
ということです。

~~~になりたいと決意したら、
落ち込もうが、横道にそれようが、
元の路線に戻り続けることです
「なりたい自分になる」ことを忘れない。

それが、落ち込んだら這い上がる秘訣の一つ。
当初の決意に戻ること!・・・これ、TA理論でいう「コントラクト」の概念です。
これ重要です。

だから、
「落ち込むことも含めいい一年」という言葉が出るのです。

落ち込んでも、戻った自分がいる!ってことは素敵です。

【大谷翔平の記者会見から学ぶ心理学】人生に出合った言葉、考え方があなたの人生をつくる

私は、「生まれたときは、みんな平等
みんな『王子様、王女様』として生まれてきている」
という言葉を信じています。

これは、
私の人生が落ち込んでいたときに出会った言葉/考え方です。

生まれたときは、いろいろな条件の違いはあっても
「生まれる」この出来事の瞬間は
それぞれに幸せに生きるために生まれてきたという考え方です。

異なる言い方をすれば、
誰一人として「不幸せ」になるために
この世に生まれてきた赤ちゃんはいないのです。

そして成長する中で、自分のいる環境・条件下で
自分の幸せに向かって生き始める。

自分の幸せに向かっている・・・って幸せなことではないでしょうか?

その自分の幸せを自分で作り上げる・・・とても大切です。

赤ちゃんの頃なら、100%周囲の大人の人達の
お世話にならないと命を継続することは困難ですが、

自分で考え、行動できるようになるころには、
「自分の幸せ」を自分で考え、つくりだす自由があります。

大谷翔平選手ですね!

もちろん、彼は自分ひとりで今の状況をつくりだしたのではありません。

周囲に自分の想いを伝え、
自分の幸せにむかって、自分のできることは、
自分で精いっぱい頑張り、
おそらく、心身ともにグタグタの時もあったかもしれませんが、
自分の幸せに向かって、
やることをやり続けた結果が今の彼だと信じています。

周囲からのサポートや助言を受けとめながら
試してみる。だめなら、やり変えるを繰り返す・・・。

あんたはいいよね・・・って言葉はそこには無いですね。

自分と、周囲の人達の理解と協力で
今の大谷翔平選手が出来上がっていると思います。

だから、彼の口から「感謝」という言葉がよく出るのでしょう。

うまくいかない時は、
自分の目指している「幸せ」「ゴール」「目標」を思い出します。
再確認に次ぐ、再確認です。

それは、自己責任ともいえます。
決して、他人のせいにはならないし、しないのです。

【大谷翔平の記者会見から学ぶ心理学】どんなこと(幸せなこと)(不幸に思ったこと)も、自分しか持たない自分のリソースとして受け入れてみる。

どんなことが今までにあっても、それらすべてが「自分のリソース(資源)」。

どんなこと(幸せなこと)(不幸に思ったこと)も、
自分しか持たない自分のリソースとして受け入れてみる。

とても悲しい・辛い出来事、
そんな経験を忘れよう、忘れようとするのではなく、
(あった)ことを受け入れて、
頑強なボックスに「収納」する・・・これは
私の心理学を初めて学んだ先生から教えて頂いた言葉です。
もう30年以上前の学びです。
今も大切にしています。

つらい出来事を頻繁に思い出すことで、
毎日の生活の中の大切な時間をつらい思い出に侵されることが無いように、
収納する。・・・いい考えだと思っています。

自分の今までのすべての経験や学びをリソースとして
受け入れると、
誰かが持つ痛みが分かる人になれる
誰かの喜びを一緒に喜べる自分が生まれるかもしれません。
自分のリソースが誰かの役に立つことになるかもしれません。

それが、寄り添い合うということにつながるかも。

落ち込むことも含めていい一年・・・・
それは、自分自身の次へのリソースが増えたから、
それは、他者との関係性の中で、
寄り添い合えるきかっけになるリソースが増えたから、
だから、
いい一年になるんですね。

今年ももうあと、6週間余りとなりました。
この大変だった2021年も終わります。

今年、いろいろ大変だったこともいっぱいあったかもしれませんが、
新しい学びや経験もありましたよね。
それらも含めて、いい一年でしたと
振り返ってみませんか?
どんなリソースが手に入りましたか?

来年の自分の「幸せ」につなげるために、
周囲の人達とつながるためにも、

あべともこ

 

参考資料:
エリック・バーン「エリック・バーン人生脚本のすべて」星和書店
安部朋子「ギスギスする人間関係をまーるくする心理学」西日本出版社
他、

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